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ベランダからの雨漏り!原因と対処法

2021.09.09

 雨漏りの原因は一般の方が思っている以上に複雑なケースが多く、プロでも原因を特定するのは決して容易ではありません。
しかし原因を特定できないままにやたらと修理だけ繰り返し行っても、無駄な時間とお金を浪費するだけになってしまいます。

雨漏りは屋根の隙間から雨水が侵入して起きると思われがちですが、実際には屋根から雨漏りする事例はそれほど多くはありません。
そして意外と多く発生しているのが、ベランダ廻りからの雨漏りです。
そこで本記事では、ベランダから雨漏りする原因や対処法について詳しくご紹介したいと思います。

ベランダからの雨漏りの原因

ベランダからの雨漏りには、様々な原因があります。
雨漏り修理ではまず雨漏りの原因を明確にすることが重要なので、はじめに目視による調査を行い、雨漏りが疑われる部分をいくつかピックアップして、その部分に散水調査(水かけ調査)を行うのが一般的です。

 
 
尚、散水調査は業者によって3万円から5万円程度の費用がかかります。
(その他では、発光液調査、赤外線サーモグラフィー調査などがありますが、調査費用が15万から30万円ほどかかります)
したがって雨漏り調査では、調査を行う人の経験とスキルが非常に重要になるといえます。
ベランダからの雨漏りの原因でよくあるのは次の通りです。

■防水層の劣化
床面や防水層の立ち上がり部分が劣化して、ひび割れや破れ、剥がれなどが発生すると雨漏りの原因になります。
またベランダのサッシの下端と防水層の立ち上がりの間に隙間があると、そこから雨水が侵入してしまうこともあります。
注意深く目視することで、比較的容易に発見することが可能です。

■鉄製手摺の錆

築年数が古い住宅では、ベランダに鉄製の手摺が設置されていることが多い様です。
手摺が錆びて穴が開いてしまうと、そこから雨水が侵入してしまうことがあります。
特に柱の付け根部分の腐食には要注意です。

■排水口の詰まり、劣化
ベランダの排水口にゴミや落ち葉などが詰まってしまうと、水が流れにくくなって雨漏りすることがあります。
また排水口の劣化や、排水口廻りの防水層の劣化も雨漏りの原因になりやすい場所です。

■床の勾配不良
ベランダの床や排水溝の勾配が排水口に向かってきちんととれていないと、水たまりができて雨漏りしやすくなります。

■ベランダの壁のひび割れ
特にベランダの下に部屋や柱のない「跳ね出しバルコニー」の場合には、構造的な負担がかかってどうしても壁にひび割れが発生しやすくなります。
そしてベランダの壁のひび割れが雨漏りの原因になることがあります。

■笠木の破損、施工不良
笠木とはベランダの手すり壁(腰壁)の頂部に施工する仕上げ材のことをいいます。
単に雨漏りを防ぐための機能的な役割があるだけでなく、意匠性を持たせる効果も期待されています。
戸建住宅のベランダ笠木は、アルミやスチールなどの金属製の笠木になっていることが一般的ですが、笠木の周囲から雨漏りしていることがあります。

その他では、手摺(手摺壁)と外壁の取り合い部や、笠木と外壁の取り合い部、手摺と笠木の取り合い部など、各部材の接合部の不具合が雨漏りの原因になっていることも少なくありません。
多くが施工不良といえますが、この様にベランダには雨漏りの原因になる箇所が数多く存在しています。

ベランダからの雨漏りの部位別補修方法

この章ではベランダからの雨漏りの補修方法を部位別にご紹介します。

■防水
防水層に劣化が見られる場合には、防水工事を行います。
防水は通常10年程度を目安にメンテナンス工事が必要になるので、たとえ雨漏りしていない場合でも早めにメンテナンスしておくと安心です。
また防水工事に併せて排水口の点検を行い、必要に応じて排水金物の清掃や交換を行なっておくと良いでしょう。

戸建住宅では、繊維強化プラスチックを使用したFRP防水や、ウレタン樹脂塗料を使用したウレタン防水が採用されていることがほとんどです。
また床に勾配不良がみられる場合には、大工工事で下地の勾配から作り直す必要があるため、工事が少し大がかりになります。


■鉄製手摺の交換
錆びて穴が開いてしまったスチール手摺は、補修するよりもアルミ手摺への交換をお奨めします。
今後何度もメンテナンスや修理を繰り返すよりも、結果的にお得です。

■ベランダ壁のひび割れ補修
ベランダの壁のひび割れは、シーリングで補修します。
その他各部材の取り合い部など今後雨漏りの原因になりそうな箇所には、併せてシーリングを打っておくと安心です。

笠木からの雨漏りの原因とメンテナンス方法

雨漏りの原因は、経年劣化や施工不良によるものがほとんどですが、笠木からの雨漏りは施工不良が原因で発生することが少なくありません。

昔のベランダ笠木は、板金屋が現場で加工した板金を釘打ちで取り付け、継ぎ目や取り合い部分との隙間をシーリング材で埋めるものがほとんどでした。
そのため経年劣化により釘が浮いて釘穴に隙間が生じたり、熱膨張により継ぎ目のシーリングが切れてしまったりして雨漏りすることが少なくありませんでした。

しかし近年のベランダ笠木は、ほとんどがアルミ製の既製品になっています。
そのため笠木自体の品質が向上して、熱膨張や結露の発生にも対応できる様になりました。

しかし強風時には雨水の巻き込み等が発生するので、万一笠木の内側に雨水が回り込んでも、室内に雨水が侵入することがない様な施工が求められています。

笠木の下には鞍掛けシートと呼ばれるアスファルトルーフィング材を張り、外壁との取り合い部についてもルーフィング材や粘着防水テープで二次防水(一次防水で防ぎきれなかった雨水を止めるためのもの)を行います。
しかしこれらの施工に不具合があると、雨漏りの原因になります。

その場合には目視ではなかなか不具合が発見できないため、一度笠木を撤去して確認する必要があります。
そして万一笠木から雨漏りしている場合には、階下の部屋への雨漏りにつながるばかりでなく、柱や梁などの建物の構造躯体の腐食にもつながってしまうので注意が必要です。

またアルミ笠木の取り付けには、二次防水などの専門知識が必要になるので、施工実績の豊富な業者に修理を依頼することが大切です。

まとめ

本記事では代表的なベランダからの雨漏り事例と対処法をご紹介してきましたが、雨漏りの原因は様々で、他にもたくさんの原因があります。
大切なことはきちんと雨漏りの原因を調べて、適切な修繕を行うことです。

そのためには、雨漏り修理の経験豊富な業者に依頼して、詳細な調査を行うことが不可欠といえます。

きちんとした調査を行わない(行えない)業者に依頼してしまうと、何度も修理を繰り返すばかりで、時間とお金の無駄になることにもなりかねません。

また雨漏り修理は、雨漏りが台風、暴風、竜巻などの自然災害によるものであれば、火災保険が適用できるケースがあります。(経年劣化によるものには適用できません)

したがって信頼できる業者にできるだけ早く相談することが大切です。


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