コラム
外壁
外壁塗装の基本!下塗り・中塗り・仕上げ塗りの役割について
2021.05.10
みなさんは外壁塗装の基本と言われる3 回塗り(下塗り・中塗り・仕上げ塗り)が、なぜ必要かご存知でしょうか?
見た目では表面の塗装(上塗り)しかわからないので、1 回しか塗っていないと思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、外壁塗装において 3 回塗り(塗料の種類によっては 2回・4 回・5 回塗りの仕様もある)は基本中の基本とも言えるでしょう。
なぜなら仕上げ(上塗り)の 1 回塗りだけでは紫外線や酸性雨などの環境要因がもたらすダメージに耐えうる頑丈な塗膜というのが形成されないからです。
そこで、ここでは塗装工事における各工程の必要性についてご説明いたします。なぜ3回塗りが基本と言われているのかをご理解いただき、外壁塗装リフォームの計画にお役立ていただけますと幸いです。
(1回目)下塗りの必要性
下塗り塗装を行う前に、まずは前準備として下地(今の外壁)を整える必要があります。
①塗装予定の外壁を「ケレンもしくは高圧洗浄等」で汚れを除去します。
これは非常に重要な作業で、外壁と塗料の密着性に大きく影響を及ぼすので、チリやホコリ、コケやサビなどの汚れは入念に除去する必要があります。
②外壁がダメージを受けている場所が無いかを確認します。
軽微なひび割れは下塗り塗料の機能だけでも補修が可能ですが、ひび割れ幅が 0.2 ㎜以上ある場合などは下塗り塗料では十分に補修できません。そう言った場合は専用の補修材で補修する必要があります。
ここまでの作業が完了次第、いよいよ下塗り塗装の施工が始まります。
外壁塗装時に使用される下塗り材として一般的に用いられるのは3種類。
それは「シーラー・プライマー、フィラー」です。
※シーラーとプライマーはほぼ同じと考えて結構です。
・シーラー・プライマーとは
外壁のダメージ状況によっては外壁材が塗料を吸い込んでしまうことがあります。そのため、まずは外壁材にシーラー(及びプライマー)を吸い込ませて中塗り材の吸い込みを防ぐことが必要です。
なお外壁材のダメージ状況によって吸い込み量が変わるので、状況に合わせて下塗りを 2 回以上塗ることもあります。
なお外壁材のダメージ状況によって吸い込み量が変わるので、状況に合わせて下塗りを 2 回以上塗ることもあります。
・フィラーとは
軽微なひび割れがある場合や、段差を平滑にする場合に用いられます。もっともよく使用されるフィラーは「微弾性フィラー」という材料で、シーラーとフィラーの機能を合わせ持っています。
乾燥時間は非常に重要で、しっかり乾燥していない状態で中塗りを施工してしまうと塗膜同士の密着不良を起こしてしまいます。
一般的には乾燥時間は約3時間以上とされていますが、気温・湿度・季節・メーカー等により多少の違いがありますのでメーカー推奨仕様の乾燥時間は必ず守る必要があります。
どの下塗り材料にも共通して言える役割は「外壁材と塗料の密着性をよくする」ということです。
下塗り・中塗り・仕上げ塗りの中で最も重要な工程がこの「下塗り」です。外壁の状態に応じた下塗り材料を選定することが大切です。
乾燥時間は非常に重要で、しっかり乾燥していない状態で中塗りを施工してしまうと塗膜同士の密着不良を起こしてしまいます。
一般的には乾燥時間は約3時間以上とされていますが、気温・湿度・季節・メーカー等により多少の違いがありますのでメーカー推奨仕様の乾燥時間は必ず守る必要があります。
どの下塗り材料にも共通して言える役割は「外壁材と塗料の密着性をよくする」ということです。
下塗り・中塗り・仕上げ塗りの中で最も重要な工程がこの「下塗り」です。外壁の状態に応じた下塗り材料を選定することが大切です。
(2回目)中塗りの必要性
下塗りの乾燥時間が適正に取られた後は、中塗りの工程に進みます。
基本的に中塗りと仕上げ塗りは同じ材料を使用します。ムラなく均一に塗るためには重ね塗りすることは原則です。
なぜなら重ね塗りをせず仕上げ塗りを1回だけ施工した場合は塗膜の厚みにムラが出やすいからです。
(下塗り1回+上塗り1回の2回塗り専用設計の塗料はこの例には含まず)
また他にも中塗りの工程は
・下塗りと仕上げ塗りの密着性を確保する
・元々の外壁の色が透けるのを防ぐ
・上塗り塗料の彩色性を高める
・塗装塗膜の厚みを確保し塗料の機能を適正に発揮させる
と言う観点でも必要不可欠な工程です。
仕上げ塗り(上塗り)の必要性
中塗りの乾燥時間を十分とった後、最後に仕上げ塗りを施工します。
基本的に中塗りと同じ材料なので、中塗り時に残ったムラなどを平滑にし、塗膜に厚みを持たせる役割があります。仕上げの工程にもなるため、見た目も気にする必要があり、非常に重要な工程です。
なお、現在中塗り塗料及び上塗り塗料として、一般的に使用されているのは下記の3種類です。
・ウレタン塗料
仕上げ塗料の種類の中でも安価なのが特徴です。ただ耐久性は低いため長期的なコストパフォーマンスの点では他の塗料に劣ります。
・シリコン塗料
現在日本の戸建て住宅に最も多く使われている塗料です。費用と耐久性のバランスが良く長期的なコストパフォーマンスを考えた時にもお勧めできる塗料です。
・フッ素塗料とは
高い耐久性があり、メンテナンスの手間を減らせる塗料です。ただし、塗料の費用が高めと言うこともあり高級塗料の部類になります。
仕上げ塗りの材料にはいろいろあり、外壁の状況・立地条件等により適切な材料を選定する必要があります。
仕上げ塗りの材料にはいろいろあり、外壁の状況・立地条件等により適切な材料を選定する必要があります。
なぜ3回塗りが必要なのか
上記で述べたように「下塗り・中塗り・仕上げ塗り(上塗り)」には各種重要な役割があり、どの工程も欠かすことができません。
この3回塗りを施工することによって外壁塗装の耐久性が確保されます。
特に各塗料の乾燥時間・希釈率等をきっちり守ることによって、塗料の機能を最大限発揮することができます。
お願いする塗装業者によっては経験不足や知識不足により「手抜き工事」と言われてもおかしく無いような施工をすることがあります。
ですから工事を依頼する場合は、全てお任せするのではなく定期的に施工会社とコミュニケーションを取り、工事の進捗状況などを確認するようにしましょう。
・外壁塗装工事で失敗しないために
前述の通り、中塗り工程で使用する塗料と仕上げ工程で使用する上塗り塗料は同じものだとお話しましたが、施工する会社によっては下塗り工程と仕上げ塗り(上塗り)工程だけで終わらせてしまうことがあります。
もちろん、そういった仕様の専用設計塗料もありますが、3回塗りが必要な一般的な塗料を使用する場合でれば、それは「手抜き工事」の可能性があります。
そうならないための1つの手段として、中塗りの色を仕上げ塗りの色と変えるという方法もあります。
こうすればきちんと中塗り工程を行ったかが目視で確認ができます。
しかし経年劣化に伴って仕上げ塗り部分が剥離すると、今まで見えなかった中塗りの塗膜が露出されることになります。
そうすると剥離したところから違う色が見えてしまうため、もし中塗り塗料と仕上げ塗り(上塗り)塗料を変更される場合は、同系色で尚且つ若干の異なる色を選ぶことをお勧めします。
また、施工工期を短縮させるために乾燥時間を規定より短くする業者も中にはいます。
3回塗りで施工を行うのに塗装工事が一日で完了することはまずありえません。工期が短縮された時などは要注意です。
そうならないためにお各作業の作業前・作業後の時間を記録する。メーカー仕様通りの乾燥時間を守っているかを確認すると良いでしょう。
もちろん、そういった仕様の専用設計塗料もありますが、3回塗りが必要な一般的な塗料を使用する場合でれば、それは「手抜き工事」の可能性があります。
そうならないための1つの手段として、中塗りの色を仕上げ塗りの色と変えるという方法もあります。
こうすればきちんと中塗り工程を行ったかが目視で確認ができます。
しかし経年劣化に伴って仕上げ塗り部分が剥離すると、今まで見えなかった中塗りの塗膜が露出されることになります。
そうすると剥離したところから違う色が見えてしまうため、もし中塗り塗料と仕上げ塗り(上塗り)塗料を変更される場合は、同系色で尚且つ若干の異なる色を選ぶことをお勧めします。
また、施工工期を短縮させるために乾燥時間を規定より短くする業者も中にはいます。
3回塗りで施工を行うのに塗装工事が一日で完了することはまずありえません。工期が短縮された時などは要注意です。
そうならないためにお各作業の作業前・作業後の時間を記録する。メーカー仕様通りの乾燥時間を守っているかを確認すると良いでしょう。
まとめ
今回は外壁塗装工事の基本とも言える3回塗りについてご紹介しました。
外壁塗装工事で失敗した!と後悔しないためにも、今回ご紹介したことを踏まえて、外壁塗装を依頼しましょう。
ただ、本当の意味で外壁塗装工事を成功させるためには、塗料の知識だけでなく依頼した施工会社とのコミュニケーションも大切です。
上記内容はを考慮した上で、依頼する施工会社と信頼関係を築いていきましょう。
外壁塗装工事で失敗した!と後悔しないためにも、今回ご紹介したことを踏まえて、外壁塗装を依頼しましょう。
ただ、本当の意味で外壁塗装工事を成功させるためには、塗料の知識だけでなく依頼した施工会社とのコミュニケーションも大切です。
上記内容はを考慮した上で、依頼する施工会社と信頼関係を築いていきましょう。
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